夜職上がりの候補としてよく挙げられる「不動産営業」「美容部員」「受付嬢」等ではなく、あえて「エンジニア」を推奨するのは何故でしょうか。
ただ単純に「自分自身がエンジニアだから」というポジショントークとして勧めているわけでは決してありません。仮に私が公務員だとしても「エンジニア」を勧めているでしょう。
私が夜職女子の昼職転職先としてエンジニアを勧めているのには、彼女らが抱きがちな悩みに根差した合理的な理由があるのです。
それは端的に3つ。「時給」と「自己実現」と「ワークライフバランス」の側面です。以下、具体的に解説していきます。
「時給」の観点から考えるエンジニア転職
夜職女子にエンジニア転職を勧めるのは、第一に時給の観点からです。
冒頭で挙げた「不動産営業」「美容部員」「受付嬢」はせいぜい時給1,500円前後。時給5,000円以上の世界で生きてきた夜職女子としては時給面のギャップに耐えられないケースが多いです。
実際に多くの夜職女子と接点がある私は「昼職自給低すぎて戻れない」「自給いいからなんだかんだ夜職続けてしまう」といった悩みの声をよく聞きます。
一方、エンジニアであれば、半年から1年あれば誰でも時給3,000円〜クラスのフリーランスエンジニアからキャリアをスタートできます。最低3,000円です。ひと昔であれば流石に1年では時給2,000円クラスのエンジニアにしかなれませんでしたが、現在は生成AIが台頭してプログラミングの学習環境や実務効率が大幅に向上したことが追い風となり、高時給エンジニア転身が現実的な話となっています。
しかも、受付嬢や美容部員と違って、エンジニアはさまざまなプロジェクトで経験を積めば積むほど実力や知識がついて時給が上がっていくのが普通です。私もエンジニアインターンを始めたころは1,300円からスタートしましたが、1年ほどして業務委託に転身する頃には上記時給を超えるようになりました。
エンジニアの時給は夜職のそれと同じでスペック次第で青天井です。私が働いているベンチャーのCTO(エンジニアのトップ)は齢25にしてすでに時給が10,000円を超えています。六本木西麻布のラウンジ嬢くらいはありますね。肝臓を痛めなくても青天井の時給を期待できるのがエンジニアの世界なのです。
「自己実現」の観点から考えるエンジニア転職
次に、夜職女子の自己実現の観点からエンジニア転職を推奨する理由を解説します。
夜職女子と話していると「人に誇れる仕事ではない」「このままずっと続けるのは無理」「でもスキルが何もない」と悩む子が多いです。特に、手に職をつけたいという思いを抱えながらも、何から始めれば良いかわからず迷っている人も少なくありません。
私がこれまで見てきた賢い夜職女子たちは、20代前半の稼げる時期に効率よく高時給で働き、その時間や収入を自己投資に充てていました。難関資格や国家資格の取得、語学学習、さらにはキャリアチェンジの準備をして、未来に向けた基盤を築いていたのです。(彼女らとは今でもプライベートで仲良くしていますが、ほとんどが夜職を上がり、取得したスキルを活かして昼職onlyでバリバリ働いています)
もし今の仕事に限界を感じているなら、それは新たな道を探し始めるタイミングかもしれません。最後の1~2年、高時給でしっかり稼ぎつつ、その収入や空き時間を活かしてプログラミングを学びましょう。プログラミングは初心者からでも取り組めるスキルであり、エンジニアとしてのキャリアに直結します。
エンジニアは、現代社会の昼職の中で最も注目されている職業の一つで、資格が不要な昼職の中でカースト上位に君臨します。エンジニアの職場は、技術志向で冴えない男性が多いイメージがありますが、だからこそ「爆美女」が活躍すると注目を集めやすく、承認欲求を満たしやすい環境です。
また、エンジニアは成果が正当に評価される職業なので、美しさと技術力を武器に、公平な評価を得て自己実現を目指せます。「見た目も中身も強い女性」になれる、まさに一石二鳥のキャリアなのです。
「ワークライフバランス」の観点から考えるエンジニア転職
最後にワークライフバランスの観点からエンジニア転職を推奨する理由について述べます。
夜職女子の中には、「朝早く起きるのが苦手」「勤怠が面倒」と感じる人が少なくありません。また、ペットを飼っている方も多く、家を空ける時間が長いことに不安を感じている方もいるでしょう。そんなライフスタイルを考えると、在宅リモートが可能なエンジニアという選択肢は非常に魅力的です。
エンジニアの多くはフルリモートやハイブリッド勤務を採用している職場が増えており、自宅でペットと一緒に過ごしながら働ける環境が整っています。通勤のストレスがなく、時間を有効に活用できるため、プライベートを大切にしながらキャリアアップを目指すことが可能です。
さらに、エンジニアは成果重視の職業なので、働く場所や時間に縛られずに実力で評価されます。「自分らしい働き方をしたい」「生活リズムを崩さずに仕事をしたい」と考える夜職女子にこそ、エンジニア転職はおすすめです。
結論
以上が夜職女子にエンジニアを勧める理由です。
要点を整理すると、
- エンジニアの時給であれば夜職上がりとして妥協点以上の満足度を与えられる
- エンジニアは「結局顔か」と言われる美容部員・営業・受付嬢とは異なり、実力で評価されるので自己実現につながり健全な承認欲求を満たせる
- エンジニアは完全フルリモートが可能な数少ない業種なので、夜職女子の生活リズムやペットの飼育環境と親和性が高い
となります。これが「なぜ夜職上がりにエンジニアを推奨するのか」の理由です。お分かりいただけたでしょうか。